
うつ病で退職を考えたとき、多くの人が真っ先に不安になるのが「お金」のことです。
「収入がなくなったら、生活できるのだろうか」
「貯金はどれくらいもつのか」
体調の不安に加えて、経済的な不安が重なると、退職という選択そのものが怖くなってしまいます。
この記事では、うつ病で退職した場合の生活とお金について、現実的な視点で整理します。
不安を煽るのではなく、「何が起こりやすいのか」「何を知っておくと安心か」を中心にお伝えします。
退職後すぐに起こるお金の変化
うつ病で退職すると、まず収入が止まります。
これはとても大きな変化です。
毎月当たり前に入ってきていたお金がなくなることで、不安が一気に現実味を帯びます。
ただし、
「収入ゼロ=すぐ生活できなくなる」
とは限りません。
多くの人が使うことになるお金の支え
① 傷病手当金
会社員の場合、条件を満たせば傷病手当金を受け取れる可能性があります。
これは、
・働けない期間の生活を支える
・回復に専念する
ための制度です。
退職後も一定期間、受給が継続されるケースがあります。
「退職=即無収入」ではない点は、知っておくだけでも安心材料になります。
② 失業保険(条件付き)
体調が回復し、働ける状態になった場合、失業保険を利用できることがあります。
ただし、
・働ける状態であること
・医師の判断
などが関係するため、すぐに使えるとは限りません。
焦らず、段階的に考えることが大切です。
③ 貯金
現実的には、貯金が精神的な支えになる人も多いです。
ただし、
「いつまで持つか」
をざっくり把握しておくことで、不安が漠然と広がるのを防げます。
生活費はどう変わるか
退職後、生活費の使い方は自然と変わります。
・通勤費がなくなる
・外食が減る
・交際費が減る
このように、出費が下がる項目もあります。
一方で、
・医療費
・通院交通費
が増えることもあります。
「収入が減る=生活が破綻する」と直結させず、
支出も同時に変わる
という視点を持つことが大切です。

お金の不安が回復を妨げることもある
強いお金の不安は、回復を遅らせる要因になります。
・焦って無理に次を探す
・休むことに罪悪感を持つ
こうした状態が続くと、体調が安定しません。
短期的な損失より、回復を優先したほうが、結果的に生活は立て直しやすいことも多いです。
退職前に知っておきたかった、と多いポイント
① 制度は「自分から調べないと教えてもらえない」
傷病手当金や各種支援は、待っていても自動的に案内されるわけではありません。
体調が許す範囲で、
・会社
・自治体
に確認することが大切です。
② 相談していい
お金の話は、どうしても一人で抱えがちです。
ですが、
・家族
・支援窓口
に相談することで、選択肢が増えるケースもあります。
③ 「今すぐ完璧な計画」は不要
退職直後に、先のことをすべて決める必要はありません。
まずは、
数か月をどう乗り切るか
を考えれば十分です。
「退職=貧困」という思い込み
ネット上では、
「うつで退職したら終わり」
といった極端な意見も見かけます。
ですが、実際には、
制度を使いながら立て直している人も多い
のが現実です。
一時的に不安定になることと、生活が破綻することは同じではありません。

回復と生活再建は同時進行でいい
うつ病の回復と、生活の立て直しは、切り離して考えがちです。
ですが、
・体調が少し落ち着く
・少し先を考えられる
この繰り返しで、徐々に進めば大丈夫です。
まとめ
うつ病で退職したあとの生活は、不安が大きくなりやすいものです。
ですが、
「何も支えがない状態」になる人は、実は多くありません。
お金の不安は現実的に向き合いながら、
今はまず、回復を優先してください。
次のステップとして、
「今の自分が使える支えは何か」を一つだけ調べてみてください。
それだけでも、不安は少し軽くなります。
