
うつ病を経験したあと、転職を考え始めたとき、多くの人が真っ先に不安になるのが、 「これって転職先にバレるの?」 「やっぱり不利になるんじゃない?」 という点ではないでしょうか。
ネット上には不安をあおる情報も多く、読むほどに「もう転職は無理かもしれない」と感じてしまうこともあります。 ですが、採用の現場で実際に重視されているポイントは、世間のイメージとは少し違います。
この記事では、うつ病経験者の転職について、採用側の現実的な本音と、過度に不利にならないための考え方を、率直にお伝えします。
うつ病での転職は「基本的にバレない」
病歴を調べる手段はほぼない
結論から言うと、うつ病を経験したことは、自分から話さない限り、基本的に転職先には分かりません。 企業が個人の病歴を調べる手段はなく、健康診断でも過去の診断名まで把握されることはありません。
そのため、「どこかから情報が漏れるのでは」と過度に心配する必要はありません。 多くの人が想像しているほど、採用側は個人の病歴を把握していないのが実情です。
それでも「不利になるのでは」と感じてしまう理由
職歴の空白や早期退職が気になる
うつ病経験者が不安を感じやすいのは、病気そのものよりも、 休職期間や職歴の空白、短期間での退職です。
「この人はまたすぐ辞めてしまうのではないか」 採用側が気にするのは、この一点に集約されます。 つまり、病名よりも再現性が問題になるのです。

採用側の本音は「うつ病かどうか」ではない
見ているのは“今”と“相性”
採用担当者が実際に見ているのは、 「今は安定して働ける状態か」 「この職場環境で無理が出ないか」 という点です。
過去にうつ病を経験していても、現在の状態が安定しており、仕事内容や働き方が合っていれば、大きなマイナスにはなりません。 逆に、元気そうに見えても、環境が合わなければ早期離職につながるため、そこを一番警戒しています。
うつ病を面接で伝えるべきかどうか
基本は「伝えなくてOK」
業務に支障がなく、特別な配慮が必要でない場合、うつ病の経験をあえて伝える必要はありません。 法律上も、病歴を申告する義務はありません。
無理に正直になりすぎるより、「今は問題なく働ける状態であること」を、落ち着いて伝えるほうが、結果的に評価されやすくなります。
伝えたほうがいいケースもある
一方で、通院や服薬、勤務時間の調整など、何らかの配慮が必要な場合は、伝えたほうがミスマッチを防げます。
その際も、病名より配慮が必要な点を中心に伝えるのがポイントです。 「長時間残業が続く環境は避けたい」「業務量が安定しているほうが助かる」 といった伝え方で十分です。

転職で不利にならないために意識したいこと
原因を「環境」に言語化する
前職を辞めた理由を聞かれたとき、「体調を崩した」とだけ伝えると、不安を持たれやすくなります。 そこで大切なのが、環境要因を整理しておくことです。
「業務量が過多だった」 「常に緊張を強いられる環境だった」 など、再発を防ぐために何を避けたいのかを説明できると、採用側も納得しやすくなります。
完璧に見せようとしない
うつ病経験者ほど、「もう失敗できない」と思い、無理に元気で完璧な自分を演じてしまいがちです。 ですが、それは再び無理をする原因になります。
少し余白を残した状態で働ける環境を選ぶことが、結果的に長く続く転職につながります。
まとめ|うつ病での転職は「不利」より「選び方」
うつ病を経験したからといって、転職が自動的に不利になるわけではありません。 バレるかどうかよりも、どんな環境を選ぶかのほうが、はるかに重要です。
採用側の本音は、「この人が安心して働けるかどうか」。 その視点を持って転職活動をすれば、必要以上に怖がる必要はありません。
あなたの経験は、失敗ではありません。 これからの働き方を見直すための、大切な材料です。
