
うつ病で仕事を辞めたあと、まず頭に浮かぶのが「この先のお金、大丈夫だろうか」という不安ではないでしょうか。 体調のことも心配なのに、生活費や貯金の減りを考えると、気持ちが休まらない人も多いと思います。 退職後のお金の問題は、精神的な負担と強く結びつきやすいテーマです。
この記事では、うつ病で退職したあとに最低限どれくらいのお金が必要なのか、 生活費の目安や見落としがちな支出、公的制度の考え方までを、できるだけ現実的に整理します。 今すぐ答えを出さなくても大丈夫です。 不安を「見える形」にするための材料として読んでみてください。
うつ病で退職後に感じやすい「お金の不安」の正体
退職後の不安は、「いくら必要か分からない」という不透明さから大きくなります。 特にうつ状態にあると、最悪のシナリオばかりが浮かびやすく、 実際の数字以上に不安が膨らんでしまうことがあります。
だからこそ最初にやるべきなのは、「将来すべてを考えること」ではなく、 今から数か月を乗り切るために必要なお金を知ることです。 短いスパンで区切るだけでも、気持ちは少し落ち着きます。
まず把握したい:最低限の生活費の目安
生活費は人によって大きく違いますが、一人暮らしの場合、 かなり切り詰めた状態で月12〜15万円前後が一つの目安になります。 ここには娯楽費や交際費はほとんど含まれていません。
内訳の例としては、家賃5〜7万円、食費2〜3万円、水道光熱費1万円前後、 通信費1万円程度、日用品や雑費で1万円ほどです。 地域や住環境によって前後しますが、 「生きていくために必要な最低ライン」と考えるとイメージしやすいでしょう。

退職後に見落としやすい出費
うつ病で退職したあと、意外と見落とされがちなのが「普段は意識していなかった支出」です。 代表的なのは、健康保険料や住民税、年金などです。 在職中は天引きされていたため、退職後に請求が来て驚く人も少なくありません。
また、通院費や薬代も継続的にかかります。 1回数千円でも、月に数回通えば負担になります。 こうした出費を含めて考えると、生活費は想定より少し高くなることが多いです。
「どれくらいあれば安心?」の現実的な考え方
よく「半年分」「1年分の生活費が必要」と言われることがあります。 確かに余裕はありますが、今からその額を用意できないと不安が倍増してしまいます。
現実的には、まず3か月分の生活費を一つの目安にしてください。 月15万円なら45万円程度です。 ここを最低ラインとして、その上で制度や支援を組み合わせて考える方が、 精神的な負担は少なくなります。
貯金が少ない場合でも、すぐ詰むわけではない
貯金がほとんどない状態で退職すると、「もう終わりだ」と感じてしまいがちです。 ですが、実際には収入がゼロでも利用できる公的制度があります。 知らないまま一人で抱え込むことが、いちばんつらい状況を作ります。
傷病手当金、失業給付、生活費の減免制度など、 状況によって使える選択肢は変わります。 大切なのは、「全部一人で何とかしよう」と思わないことです。

お金の不安が強いときにやってほしいこと
不安が強いときほど、頭の中だけで考え続けてしまいがちです。 そんなときは、紙やメモアプリに「今あるお金」「毎月出ていくお金」を ざっくり書き出してみてください。 正確でなくても構いません。
数字が見えるだけで、「何が一番怖いのか」が整理されます。 それだけで、気持ちが少し現実に戻ってきます。 不安は、見えないときに一番大きくなるのです。
回復を優先することは、長期的には節約になる
「早く働かなきゃ」「休んでいる場合じゃない」と焦る気持ちは自然です。 ですが、十分に回復しないまま無理をすると、 再休職や再退職につながり、結果的にお金の不安が長引くこともあります。
回復のために休む時間は、ムダではありません。 長期的に見れば、生活を立て直すための必要な投資です。 まずは心と体を安定させることが、いちばんの近道になる場合もあります。
まとめ:お金の不安は「整理」することで和らぐ
うつ病で退職したあとに必要なお金は、人によって違います。 ですが、最低限の生活費の目安を知り、 数か月単位で考えるだけでも、不安は現実的なレベルに下がります。
次のステップとして、今月と来月に「必ず出ていくお金」だけを書き出してみてください。 全部解決しなくても大丈夫です。 整理すること自体が、あなたを守る行動になります。
