
「また不採用だった」
「もう何社目だろう」
ASD(自閉スペクトラム症)の特性がある人の中には、就職活動で連続してつまずいたとき、
「人生詰んだかもしれない」
と感じてしまう瞬間があります。
それは大げさではなく、本気で未来が見えなくなる感覚です。
この記事では、ASDで「詰んだ」と感じやすい瞬間のリアルと、その感覚が生まれる背景、そして本当に詰んでいるのかどうかを、冷静に整理していきます。
「詰んだ」と感じやすい瞬間
① 面接で手応えがあったのに落ちたとき
準備もした。
受け答えも大きく失敗しなかった。
それなのに不採用。
理由も分からない。
このとき、
「何をどう直せばいいのか分からない」
という絶望感が強くなります。
② 周囲と自分を比べたとき
同年代は正社員。
SNSには順調そうな報告。
自分だけが止まっているように感じると、
未来が閉ざされたように思えてしまいます。
③ 親や家族の表情を見たとき
心配させている。
迷惑をかけている。
そう感じた瞬間、「自分の存在が負担なのでは」と思い込みやすくなります。
でも、本当に「詰み」なのか
ここで一度、冷静に考えてみてください。
就職できていない状態は、確かにつらいです。
ですが、
それは「現時点でうまくいっていない」状態であって、人生全体が終わったわけではありません。
「詰んだ」と感じるとき、人は未来を一気に悲観します。
でも現実は、選択肢がゼロになったわけではありません。

ASDで就職が難しくなりやすい理由
① 面接形式との相性
抽象的な質問。
空気を読む場面。
こうした形式は、特性と相性が悪いことがあります。
② 強みが伝わりにくい
ASDの人の強みは、
・集中力
・正確性
・継続力
など、実務で発揮されやすいものが多いです。
ですが、就活ではその前段階で落ちてしまうことがあります。
③ 「普通」に合わせすぎている
周囲に合わせようと無理をすると、不自然さが出てしまう場合があります。
「詰んだ」と感じたあとにできること
① 一般枠だけにこだわらない
障害者雇用や支援サービスなど、別のルートがあります。
評価基準が変わるだけで、可能性が広がることもあります。
② 就活のやり方を変える
・想定質問を具体化する
・第三者に練習を見てもらう
形式に慣れるだけで、結果が変わることもあります。
③ 就職以外の形も視野に入れる
・業務委託
・在宅ワーク
「会社に雇われる」以外にも、働き方はあります。
「今は止まっている」だけかもしれない
ASDの人の中には、
就職までに時間がかかったものの、
合う環境に出会って安定した人もいます。
最初からスムーズではなかっただけで、
遠回り=失敗ではありません。

自分を「詰み」とラベリングしない
「自分は詰んだ人間だ」
と決めつけると、視野が狭くなります。
実際には、
・環境が合っていない
・やり方が合っていない
可能性のほうが高いこともあります。
まとめ
ASDで就職できないとき、
「人生詰んだ」と感じる瞬間は確かにあります。
ですが、
それは感情がピークに達している状態です。
選択肢がゼロになったわけではありません。
次のステップとして、
「今のやり方以外に、試せる方法はないか」
を一つだけ探してみてください。
それが、詰みから抜け出す最初の一歩になります。
