【体験談】うつで働けない…金銭面がつらいときに私が助かった方法

導入:「うつで仕事ができない…のにお金のことを考えると辛い」

働けないことで収入が減り、「生活できるのか」「家賃が払えるのか」と不安で眠れない。

頭では「今は休む時期」とわかっていても、金銭面の焦りが心を追い詰めてしまう。

私自身もうつで休職し、貯金が減るたびに“焦りと罪悪感”で苦しかった。

でも、「頼れる制度」と「小さな考え方の転換」を知ってから、少しずつ心が落ち着いた。

この記事では、

うつで金銭的に苦しい時に私が実際に使って助かった方法と、同じように悩む方が今すぐできる行動を紹介します。


体験談:うつで働けなくなり、金銭面が限界だった私

発症当初、休職して3ヶ月ほどは「すぐ戻れる」と思っていました。

しかし、復職できず収入が途絶えたことで焦りが強くなり、悪循環に陥りました。

光熱費の請求書を見るだけで涙が出る。食費を削っても足りない。

「助けを求めたら迷惑をかける」と思い込み、誰にも言えませんでした。

そんな中、心療内科の先生から「制度を使うのも治療の一部だよ」と言われたことが転機になりました。

そこから行動を変えたことで、少しずつですが「お金の不安」から解放されていきました。


実際に助かった3つの支援制度・方法

① 傷病手当金(会社員・公務員の方)

会社を休職して給与が出ない期間に、健康保険から支給される手当です。条件は「連続3日以上休み、4日目以降も働けない状態が続く場合」。支給額はおおよそ給与の3分の2で、申請は会社または健康保険組合に書類を提出するだけ。

私の場合、これで約半年分の生活費がカバーされ、本当に救われました。

② 自立支援医療制度(医療費が1割負担に)

心療内科や薬代の費用が負担になるときに使える制度です。

通常3割負担が1割になるため、毎月の医療費が大幅に軽減されます。市役所や区役所の福祉課に申請できます。

月1万円以上浮いたことで、精神的な安心感が増えました。

③ 生活福祉資金・生活保護(最後の手段ではなく「一時的な支え」)

無利子・低利で借りられる「生活福祉資金貸付制度」や、収入がない場合の生活保護も選択肢のひとつです。

「受ける=負け」ではなく、「今を乗り越えるための治療的支援」と考えてください。

勇気を出して相談したことで、家計と心の両方に余裕ができました。


考え方を変える:「助けを求めることは悪いことじゃない」

当時の僕は「自分でなんとかしなきゃ」と思い込みすぎていました。

でも、うつの回復には「助けを借りる勇気」が必要です。

経済的な安心があるだけで、治療の効果も出やすくなります。

自分を責めるより、「制度を使える自分、えらい」と認めてあげてください。

お金の不安が減ると、少しずつ「笑う余裕」「生きる力」が戻ってきます。


今すぐできること:金銭不安を減らす3ステップ

  1. 支出を「見える化」する。 家計簿アプリで固定費を把握し、現実を整理する。
  2. 使える制度を1つだけ調べる。 まずは傷病手当金や自立支援医療制度など、今の自分に合うものを1つ見つける。
  3. 信頼できる人に1回だけ相談する。 家族・福祉窓口・主治医など、話してみることで新しい道が見える。

行動のハードルを「1日1つ」に下げるだけで、心の負担は確実に軽くなります。


まとめ:「お金の不安」も、ちゃんと助けを求めていい

うつで働けないとき、金銭面がつらいのは当然のことです。

あなたのせいではなく、「仕組みが必要な時期」なだけです。

制度を使うこと、誰かに頼ることは「逃げ」ではなく「回復の一歩」。

どうか、孤独の中で一人で抱え込まないでください。

あなたの今の一歩が、未来のあなたを支えます。

焦らなくていい。助けを求めることは、生きる力を取り戻すことです。

この記事を書いた人

ライター

学生時代から繊細な心と二人三脚。うつや不安障害と向き合う。製薬会社の開発部で約6年勤務後、独立。寛解の経験をもとにHSP、繊細さんへの発信に注力。